【読書会の感想】「愛は技術」が今も生きている理由~エーリッヒ・フロムの『愛するということ』の訳者の鈴木晶先生がゲスト~

こんにちは。
ライティングパートナーの佐野創太(@atsuhiko_kamiya)です。

エーリッヒ・フロム『愛するということ』の訳者の
鈴木晶先生ゲストの読書会に行ってきました。(「みんなの読書会」主催)
その際の感想をいくつかつらつらと。

第121夜【『愛するということ』エーリッヒ・フロム×みんなの読書会】「愛」の古典的名著を、翻訳者・鈴木晶先生と。2月27日(水)

参加した目的:「愛は技術」は、今も生きているか

参加した目的は一つ大きなものがありまして。
「愛は技術」という定義は、今でも生きているのかを
鈴木先生にお聴きするということでした。

他にも目的はありました。
鈴木先生にお礼を伝えたいというものです。

『愛するということ』
愛に関する自分の考え方をひっくり返してくれた本であり、
「愛のない冷たい人間だな」と思っていた悩みを吹き飛ばしてくれた本です。

「人を愛する、人に愛されることをあきらめよう」という厭世的な考え方から、
「自分でも人と一緒に生きられるのでは」と生き方を変えてくださった本でした。

なので、そんな大げさに言えば「人生を変えた一冊」を
日本に紹介してくださった鈴木先生に、
一言お礼を申し上げたいと思っていたので参加しました。

緊張してお礼は伝えられませんでしたが(笑)。

「愛は技術」が求められている背景にあるのは、資本主義

『愛するということ』が「愛は技術」という定義したのは、
日本ではもう30年近く前のことです。
もうずいぶんと前のことですので、
新しい定義はあるかをお聴きしました。

鈴木先生の答えは、端的にまとめますと
「ますます愛は技術という定義が、
求められているのではないか」というものでした。

‪理由は「資本主義が強まっているから」です。
‪資本主義の内容まではお聴きできなかったのですが、
おそらく愛にも等価交換する考え方が侵食してしまったり、
愛を商品化するといった流れがずっと続いているからでしょう。

愛は技術どころか代替不可能な感情ですらなく、
数値や商品に置き換わってしまっているということだと捉えています。
数値も商品もそれ自体に価値はなく、手段です。
愛が手段になってしまっている状況が、
資本主義がますます強くなっているという状況ということなのではないでしょうか。

だからこそ「愛は技術」という定義は今も生き続けているのだと思います‬。

目的であるはずのものを手段にしてしまうことは、
日常的に起きてしまうことの一つですね。
そのため、もう一度「愛は技術」であり、
愛は目的であることを復活させたいと願う方が多いから、
『愛するということ』は注目され続けているのかもしれません。

愛を「人と話せるテーマ」にしたという功績

愛は感情と捉えると主観的になってしまって、
人と話すことが難しいテーマになってしまいます。

一方で愛を技術と捉え直すと客観的な色も帯びてきますので
人と話すことができるテーマに変わります。

『愛するということ』は、愛を人と話すことが
可能なテーマに変えたという功績もあるかもしれません。
話していくと理解が深まっていきますし。

編集後記:「訳者の方のファンになる」という楽しみ方があるんですね

訳者のファンになるという読み方があることを知りました。

参加者の方とお話できたことも、とても楽しい時間の一つです。
藤井光さんの訳が美しいのことで『すべての見えない光』をオススメいただきました。

存じ上げていない本だったのですが、即購入しました。
内容紹介に「ナチスドイツの技術兵となった少年」とあったからです。
ヴィクトール・フランクル『夜と霧』『それでも人生にイエスと言う』を読んで以来、
ナチスやアウシュビッツ収容所の話には吸い寄せられるようになりました。

『すべての見えない光』もまた、私にとってはそんな本でした。
「フランクルが好きでして」なんてことは話していなかったのに、
偶然にも共通点のある本をご紹介いただきました。
こういうこと、ありますね。

オススメしてくださった方は速記会社に勤めているそうでして。
知らない世界の人の話は本当におもしろいですね。
特に、知らない世界の人と共通言語持ってる方は
探求する道を示してくださるんですよね。

速記会社の方とは普段話す機会はなかったですが、
その方が本にお詳しい方でしたので
本を媒体にしてお話することができました。
ありがたや。

グループディスカッションや参加者同士の交流があると
「ハードルが高いな」と思ってしまうことが多いのですが、
行ってみると一人で聴くより学びが多いんですよね。

そういえば、私も研修講師をする時は
参加者の方同士で話す時間を設けていました(笑)。

また参加してこようと思います。

本日の音声動画

この記事の内容を音声でも公開しています。
文章呂芋テンションの高さが伝わるはずです(笑)。

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◆ライティングパートナー、採用マーケッター(佐野創太):採用企業と求職者、経営者と社員、コンサルタントとクライアント、アーティストとファンの間の『誤解の解消』『本来の関係への回復』します ◆V系深読みライター(神谷敦彦):『ヴィジュアル系の深読み話』を書いています ◆#ともラク で共働きの書籍作りを実況中です